古民家再生のメリットとデメリットとは?

元々、歴代所持してきた家を受け継いだのではない限り、古民家は良いと思う物件を自分で見つけて購入、リフォームして住むことになります。それには様々なメリット・デメリットがありますので、事前にしっかりと把握しておくことが重要です。

古民家に住むメリット

まず、固定資産税が安く済むことです。固定資産税は築年数によって決まるため、税金が新築に比べて安くなります。
また、自治体などによっては古民家再生の補助金を出してくれるところもありますので、積極的に利用していきましょう。

何より、現在では古民家に使われているような立派な古材を建材として使用できる機会はほとんどありません。経年美で味わい深くなった古材の家に住めるというのは、古民家愛好家にとっては魅力的でしょう。きちんと再生すればもう100年先まで家を残すことができます。文化資産を受け継ぐ意味でも非常に有意義です。

古民家に住むデメリット

しかし、一方で建物の資産価値を認めてもらえずリフォームの住宅ローンが通らない、水回りなどの設備が整っていない、断熱性がなく寒いなどといった古民家ならではのデメリットもあります。土台や屋根などの傷みが激しい場合は最悪一度解体してから土台を作り直し再構築、移築なども考えなければならず、思いのほか費用がかかってしまう可能性があります。木材の家のため、白アリ対策をしっかり行うことも重要です。

気になるのは耐震性ですが、伝統構法の住宅は土台をしっかり固めて耐える構造の『耐震』ではなく、地震の揺れを逃がすことで建物へのダメージを抑える『免震』構造になっています。従来の耐震基準では地震への耐久性を調べることができません。伝統構法の耐震評価は専門の機関にゆだね、伝統構法の基準での地震対策リフォームが必要になります。

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